クリスタルエクスプレス トマム & サホロ

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クリスタルエクスプレストマム&サホロ(1992年)
クリスタルエクスプレストマム&サホロ 3両編成

thumb|200px|クリスタルエクスプレス
(2008年3月 南千歳駅)
クリスタルエクスプレス トマム & サホロ (Crystal Express TOMAMU & SAHORO) は、北海道旅客鉄道(JR北海道)が1989年(平成元年)から運用する鉄道車両気動車)で、ジョイフルトレインと呼ばれる車両の一種である。機能的にはキハ183系に属し、5100番台を称する。

Contents

概要

JR北海道が団体臨時列車用として企画した「リゾート列車」のひとつで、石勝線方面への観光輸送を主目的として、自社の苗穂工場で新製された。同社保有の気動車ジョイフルトレインとしては5番目の編成である。

当初は キハ183-5101 - キハ182-5101 - キハ183-5102の3両編成で登場したが、翌1990年2階建てキサロハ182-5101を増結し、4両編成となった。1990年度の通商産業省グッドデザイン商品(現・日本産業デザイン振興会グッドデザイン賞)に選定されている。

構造

「全面展望」を設計コンセプトの主軸とし、先頭車のキハ183形は、運転室を2階に上げて先頭部を乗客に開放する名古屋鉄道パノラマカー方式の展望車とした。客席部は床面を300mm上げたハイデッカーとし、側窓も屋根肩にまでかかる曲面ガラスとなっている。中間車のキハ182形は、車体断面をさらに大きくとり、屋根肩部に天窓を設けるとともに妻部にも窓を設けた「ドームカー」として360度の展望を確保している。

座席はバケットタイプのリクライニングシートで、座席間隔は960mmである。定員はキハ183形が44人(うち展望席8人)、キハ182形が56人である。各席にシート液晶モニターが設置されていたが、2003年に撤去され、その後は各車車端部と展望室ならびにグリーン個室に大型液晶モニターが設置されている。

走行装置は「ニセコエクスプレス」同様NN183系に準じた仕様で、最高速度は 120 km/h である。走行用機関(DMF13HZ・330PS/2,000rpm)をキハ183形に2基、キハ182形に走行用機関1基と電源用機関(DMF13HS-G・180kVA)1基を搭載する。台車も同様のボルスタレス式で、動力台車は一軸駆動のDT53、付随台車はTR239である。ブレーキ装置は自動空気ブレーキであるが、運転席が2階に移ったことにより空気配管を省略するため、ブレーキハンドルは縦軸式の設定器となっている。

1990年に増備された キサロハ182-5101 は、気動車列車では日本初の2階建て車両である。台車間に1階部分を落とし込む構造のため、走行用機関を搭載しない付随車で、台車は廃車発生品の電車TR69Dを履く。2階客席は4人用のボックスシート(普通席)を7組配置し、1階には4人用のグリーン個室を3室設置する。シートはソファタイプである。同車は2階部分と平屋部分車端部の2か所にラウンジを設け、平屋部に設けられたラウンジには、妻面にかかる曲面ガラスを設けて斜め方向の展望を確保している。

運用の変遷

製作当初より季節ごとの臨時列車に使用される。臨時特急「トマムサホロスキーエクスプレス」(札幌 - 新得)の運用を主とし、夏季の臨時特急「フラノラベンダーエクスプレス」(札幌 - 富良野)、その他多客期の臨時特急「とかち」(札幌 - 新得帯広)にも用いられる。

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参考文献

  • 交友社 『鉄道ファン』
    • 柿沼博彦・中村和弘「新車ガイド・JR北海道リゾートトレイン Part5」- 1990年2月号 No.346 pp. 10 - 14
  • 電気車研究会 『鉄道ピクトリアル』
    • 佐藤 巌 「キサロハ182形 (5101) クリスタルエクスプレス増備車」- 1991年10月号臨時増刊『新車年鑑』 No.550 p26

外部リンク

関連項目

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