オリエントサルーン
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250px|right|thumb|オリエントサルーン(展望車) オリエントサルーンは、日本国有鉄道(国鉄)および東日本旅客鉄道(JR東日本)が1987年(昭和62年)から2000年(平成12年)まで保有していた鉄道車両(客車)で、ジョイフルトレインと呼ばれる車両の一種である。
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概要
仙台鉄道管理局向けとして12系客車を改造して製作された和式客車で、1987年1月に完成した。和式(お座敷)客車ではあるが全体的には欧風のデザインとしており、絨毯敷きの座敷に座椅子・座卓を設置した和洋折衷構造が特徴である。客室内に専用の仕切り壁を装着し、個室とすることが可能な構造となっている。
車両
編成
編成は以下の6両で構成される。( )内は旧番号。
- 1号車 スロフ12 829(スハフ12 119) - 展望車
- 2号車 オロ12 857(オハ12 126) - 一般車
- 3号車 オロ12 858(オハ12 127) - イベント専用車
- 4号車 オロ12 859(オハ12 128) - 一般車
- 5号車 オロ12 860(オハ12 129) - 一般車
- 6号車 スロフ12 830(スハフ12 117) - 展望車
定員は展望車28人、一般車38人で、イベント専用車は定員外。全車両ともグリーン車扱いとなる。
車体塗装はボンマルーン(えんじ色系)地で、車体側面上部・窓下・裾に金色の帯を配している。各車の車体側面にシンボルマークを入れている。
一般車
一般車は郡山工場により改造された。
車内
和式車両のため床面は跳ね上げ式の通路を備え、座椅子と座卓を設けた座敷構造であるが、全面絨毯敷きとし、欧風イメージを出している。座椅子と座卓は使用しないときは床下に収めることも可能である。
客室内の3か所に専用の仕切り板を装着することが可能で、これを設置することで客室を4室に仕切ることが可能である。従来の網棚は撤去し、室内側面上部に荷物入れを新設したほか、床面積を広げるため暖房装置も室内側面上部に移設している。室内の両端部には28インチのモニターテレビを設置し、一端にカラオケ装置を設置している。また個室にする場合、各個室に11インチのモニターテレビをセットすることが可能となっている。仕切り板と11インチモニターテレビは使用しないときは車端部の収納庫に収納される。車端部のデッキと客室の間に給茶器を設置し、2・5号車では冷蔵ショーケースも設置している。種車と同じく便所・洗面所を備えている。
窓は上段下降下段上昇式のユニット窓のままである。従来のロールアップカーテンは撤去され、ローマンシェードが取り付けられている。
車体
車体外部では、便所・洗面所と反対側の側面ドアがふさがれているほか、屋根上のAU13形分散式冷房装置が1台撤去されて5台となっている。
展望車
展望車は大宮工場により改造された。
従来のスハフ12形の車掌室側連結面を内側に向け、連結面側の端部を切り落として展望室部分を接合しており、車両の約4分の1が展望室、それ以外が一般車と同仕様の客室となっている。
展望室は前面、側面とも大部分がガラス張りとなっており、側面には天窓が設けられ、車内の窓枠は金色に着色されている。展望室内の天井には金色枠にクリスタルガラスをはめたシャンデリアを取り付けている。室内にはソファが置かれ、床には絨毯が敷かれている。1号車と6号車ではソファの配置が若干異なっており、6号車ではソファが円形に配置されている。カーテンは横引き式となっている。
展望室以外の部分の室内基本構造は一般車と同一であり、仕切り板を装着して車内を3室に仕切ることが可能である。展望室以外の客室の窓はユニット窓のままで、カーテンはローマンシェード(緞帳式)に取り替えられている。なお展望車には便所・洗面所が設置されていない。
展望室部分の車体下部にはスカートが装備されている。
電源装置として、従来の12系客車と同様、DMF15HZ-G形発電用エンジンとDM93形発電機を床下に装備し、編成全体に給電する。
イベント専用車
イベント専用車は一般車同様、郡山工場により改造された。
客室中央部は床面に絨毯を敷いたフリースペースである。客室の青森寄り(東北本線基準)にはイベント用のステージを設けており、ステージ部には37インチの大型モニターテレビ、カラオケ機器、スピーカー、スポットライトが設置されている。ステージの後方には更衣室を設け、更衣室の後ろにはフリースペースに置く椅子とテーブルを収納する収納庫を設けている。客室の上野寄りには回転椅子を置いたカウンターテーブルを設け、カウンター内にはカラオケや車内放送用機器の制御装置を設置している。
イベント専用車から撮影した映像を他車のビデオモニターに向けて放送することが可能となっている。
他車同様出入口は側面1か所のみとしている。窓は従来のユニット窓のままであるが、カウンターや更衣室などを設置しているため一部の窓が埋められている。カーテンは他車と異なり横引き式となっている。便所・洗面所は撤去された。
250px|right|thumb|専用機ED75-707(水戸線 下館)
専用機関車
営業運転にあたり、電気機関車ED75 711が専用機関車となり、客車と同じ色に塗り替えられた。
のちED75 707・751・766・767も同じ色に塗り替えられたが、5両とも2005年(平成17年)までに廃車もしくは元の塗装に戻され、専用塗装の機関車は消滅した。
運用
改造後、福島客貨車区に配置され、1987年(昭和62年)2月7日から営業運行を開始した。国鉄分割民営化後はJR東日本(仙台支社)に承継され、仙台電車区に配置された。
老朽化が進んだことにより、2000年(平成12年)10月30日から11月5日にかけてさよなら運転を実施し、同年11月17日に廃車となった。
参考文献
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